干支九星術・易占・おみくじお伺い 沙門室(月恩会) 本文へジャンプ
気学と干支九星術との違い


 気学と干支九星術では、発想が違います。

 最終的には同じような答えにはなるのですが、途中の過程が全くといっていいほど違いますので、気学をなさってきた方が干支九星を最初勉強なさると、戸惑われる方が多数おられます。

 ではどう違うのでしょうか。例えば平成23年を例として考えてみましょう。

 平成23年は辛卯7赤金星の年です。

              6 2 4

           卯 5 7 9

              1 3 8

 例え南の方角を使うとしましょう。気学ですと、火生土という関係になりますので、9紫の人が使うという流派があるでしょう。9紫火星→2黒土星ですから。

 しかし干支九星では、すべてが吉とは考えません。どうしてかといいますと、9紫でも丑辰未戌の四種類があるからです。

 そこで干支九星では、天干はとりあえず置いておきまして、十二支を廻座させます。

              亥 未 酉

              戌 卯 巳

              午 申 辰

 残りの十二支、子丑寅も考えますが、南方位には関係ありませんので省略いたします。

 そうしますと同じ9紫の星でも、未命は、南に「未」が廻座していますので、本命殺になります。同じく9紫でも丑命は、未との対沖になりますので使えません。これが大凶作用を出します。

 そう考えますと、9紫命のうち、辰命と戌命は使用できますが、丑命と未命は使えないということになり、気学で判断した場合、半分の人には害がなくても、半分の人には大凶となり、収入の激減、不如意の連続という事態に陥ります。

 それが嘘か真実かは、実際に使っていただければおわかりになると思います。

 その他、多くの実例をもって、気学と干支九星の違いを指摘することができるのですが、干支九星を勉強する場合には、九星の相生相剋比和を知るだけではなく、主として十二支の関係を極めなくてはなりませんので、干支九星は難しいと敬遠される本となります。
 しかし方位を使う場合には、繰り返しますが、干支まで考慮しませんと大失敗をすることになりますので、要注意です。